部長挨拶

経営者が理想とする「会社がもっとこうなれば・・・」 その実現のお手伝いを『空間』で行う事にこだわり続け20年が経ちました。「空間を使って人の意識・無意識に影響を与え、目的の方向に行動変化を促す」 これは、決して簡単では無く、現在の空間ソリューションが提供できるに至るまで、決してスムーズではありませんでした。

サービス開始当初は、トライアンドエラーの連続。他社では上手くいったのに、こちらでは上手くいかない。社長と社員に温度差があり組織が思うように動かない等・・・それでも、経営者と向き合い、経営者が理想とする方向へ企業の変化を促す空間創りを目指しました。

経験を積み重ねる中で、「レイアウト」と「デザイン」だけでは足りない事に気付き始めました。それは、社員に対する新オフィスの説明の仕方や、そのタイミング。また、オフィス竣工後のお客様側のオペレーション。お客様側幹部の意識統一等で、それらはオフィスをどのように創るかと同じくらい重要という事に気付き始めましました。

本当に勉強の日々。そんな中で、あらためて、レイアウト等のテクニカルな事よりも、「人」の事をもっと知る事が大切である事を実感し始め、我流で人の行動心理を勉強し、空間に取り入れていきました。そのような中でブラッシュアップされていった当社の空間創りは、「空間創りの方程式を編み出した」というより、「肌感覚で判るようになってきた」と言ったほうが正解に近いと思います。

経験からのみ蓄積された独自ノウハウ。それも強みとは思っていましたが、反面、井の中の蛙になってはいけないという思いもあり、そんな中、明治大学の友野教授とご縁を持たせて頂く事ができました。私達がやってきた事に対し、「これは面白い!とても理に叶っている」と、専門家から高い評価を頂けたのは、本当に大きな自信につながりました。

まだまだ勉強中ですが、紆余曲折ありながら、現在の行動科学に基づく空間創りに辿り着く事ができました。

現在、多くの経営者の方々に、当社の空間創りに共感頂き、空間創りをお任せ頂いており、本当に感謝しております。経営者毎に想いも課題も異なります。その為、そこから生まれるオフィス創りのストーリーも各社全く異なります。経営者の想いをたくさんお聞かせ頂き、それが実現していく場に居合わせられる事を本当に嬉しく思っております。

シームプランニング事業部
部長 河口 英二