オフィスBGMが長続きしない会社に共通する理由

コラム:BGMが長続きしない共通の理由

“オフィスBGMが長続きしない会社には、共通する理由があります”



オフィスでBGMを流してみよう。」

そう考える企業は少なくありません。
その理由を伺うと、
「社員のみなさんに、音楽を聴きながら少しでもリラックスして仕事をしてほしい。」
というお話をされることがよくあります。

もちろん、その考え方自体はとても素敵です。
しかし実際のオフィスでは、仕事に追われている社員が多く、「ゆったり働きたい」
というより、「集中して仕事を終わらせ、早く帰りたい」と考えている方も少なくありません。
そのため、実際にBGMを流してみると、

音楽が気になる。」
集中できない。」
うるさい。」

という声が上がることもあります。
そして、「思ったほど評判が良くないな」と感じ、いつの間にかBGM運用そのものがなくなってしまう。

このようなケースは決して珍しくありません。


BGMの目的を間違えると、運用は続きません

シームプランニングでは、オフィスBGMは非常に重要だと考えています。
しかし、その理由は「社員にリラックスしてもらうため」ではありません。

私たちが考えるBGMの役割は、仕事に集中しやすい音環境をつくることです。
以前のコラムでもご紹介したように、会話のあるオフィスでは、「中途半端に静かな環境」よりも、「適度な暗騒音がある環境」の方が集中しやすい場合があります。

BGMは、その暗騒音をつくるための手段の一つです。
つまり、BGMは「楽しむための音楽」ではなく、「働きやすい音環境を整える設備」と考えています。
ここを勘違いすると、「社員が喜ぶかどうか」が運用の判断基準になってしまいます。
しかし、本来の目的はそこではありません。
毎日流し続けることで、集中しやすい音環境を維持することに意味があるのです。


BGM運用が続かない、本当の理由

では、なぜ多くの会社でBGM運用は長続きしないのでしょうか。

理由はとてもシンプルです。
担当者が成果を実感しにくい仕事だからです。
総務担当者は、日々さまざまな業務を抱えています。
その中でBGMの再生・停止、時間帯による切り替え、音源の管理などを続けても、「ありがとう」と感謝されることは多くありません。
むしろ、「音が気になる」と言われることの方があるかもしれません。

そのような状況では、
「今日は忙しいから後でいいか。」
「今日は流さなくてもいいかな。」
という日が少しずつ増え、やがて運用そのものが終わってしまいます。

これは担当者のやる気の問題ではありません。
人は、成果を感じにくく、手間のかかる仕事を長期間続けることが難しいという、ごく自然なことなのです。

「無料で運用する」が、本当にコスト削減でしょうか

月額数千円かかるなら、自分たちで運用した方がいい。」

そのように考える企業も多いと思います。
企業としてコストを抑えようと考えることは、とても大切なことです。

実際、総務担当者がBGMを操作しても、その分だけ給与が増えるわけではありません。
そのため、「人がやれば無料」という考え方になるのも自然なことです。

しかし実際には、BGM運用には思っている以上に手間がかかります。
朝の再生、終業時の停止、時間帯によるBGMの変更、プレイリストの管理など、小さな作業の積み重ねです。
一つひとつは数分でも、それを毎日続ければ大きな負担になります。

そして、その負担が積み重なった結果、BGM運用が長続きしなかったとしたら、
本来期待していた音環境づくりも実現できません。
だからこそ、BGM運用では「月額数千円を節約すること」よりも、
「何年も無理なく続けられる仕組み」を作ることの方が重要だと私たちは考えています。

タイマー機能を備えたBGM配信サービスであれば、決まった時間に自動で再生・停止できるため、
担当者が毎日操作する必要はほとんどありません。

BGMは、一日だけ流しても意味はありません。
継続して運用してこそ、集中しやすい音環境がつくられていきます。

その意味では、月額数千円は音楽の利用料ではなく、
担当者の負担を減らし、BGM運用を長続きさせるための投資と考えた方が、
結果として企業にとって大きな価値につながるのではないでしょうか。

音楽ではなく、「音環境」を設計する

オフィスBGMは、社員を楽しませるためのものではありません。

仕事に集中しやすい音環境をつくるための、空間設計の一つです。
そして、どんなに良い取り組みでも、続かなければ意味がありません。

BGMを導入する際は、「どんな音楽を流すか」だけではなく、
「どうすれば無理なく運用を続けられるか」という視点も、ぜひ大切にしていただきたいと思います。

シームプランニングでは、オフィスレイアウトだけではなく、行動科学の考え方を取り入れた
「集中しやすい音環境づくり」についてもご提案しています。









■関連動画
 youtubeチャンネルにて、以下動画を公開しております。是非ご覧ください。


【オフィス音環境①】オフィスは静かな方が集中できる?実はその逆かもしれません

【オフィス音環境②】仕事に集中できる音環境のつくり方|無音空間と暗騒音空間を使い分ける

【オフィス音環境③】「この曲いいですね!」は危険信号?仕事に集中できるオフィスBGMとは

【オフィス音環境④】音源選びで、BGM運用が長続きするかが決まる





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